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硬さが足りないし入らない・・勃起力が低下する原因、症状や治療法について

「最近、硬さが足りない」「最後まで入らない」…そんな悩みを抱えていませんか? 

年齢を重ねるとともに、誰にでも起こりうる勃起力の低下。

しかし、その原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。

ここでは、勃起のメカニズムを簡単に説明しつつ、硬さが足りなくなったり、入らなくなったりする主な原因について詳しく解説していきます。

目次

硬さが足りない 入らないのはなぜ?

硬さ不足や挿入困難を引き起こす原因は、大きく分けて以下の3つに分類できます。

原因特徴
器質性ED加齢、生活習慣病、神経障害、手術・外傷、男性ホルモン低下など。徐々に進行することが多い。
心因性EDストレス、うつ病、不安、トラウマ、パートナーとの関係など。特定の状況下でのみ起こる場合もある。
混合性ED器質性EDと心因性EDの両方が関与。

勃起は、性的刺激を受けると脳から神経を通じて陰茎に信号が送られ、陰茎海綿体の動脈が拡張し、血液が大量に流れ込むことで起こります。

この時、海綿体内の平滑筋が弛緩し、血液をせき止めることで硬さが維持されます。つまり、勃起には、神経、血管、筋肉、そしてホルモンが正常に働くことが不可欠なのです。

ご自身の状況を振り返り、どの原因に当てはまるか考えてみましょう。原因を特定することが、適切な対策を講じるための第一歩となります。

勃起不全(勃起障害・ED)の主な症状

「硬さが足りない」「入らない」といった悩みは、勃起不全(勃起障害・ED)の典型的な症状です。

しかし、EDの症状はそれだけではありません。ここでは、EDの主な症状を詳しく解説し、ご自身の状態をチェックしてみましょう。

EDの症状は、大きく分けて以下の3つの段階に分けられます。

  1. 軽度ED: 時々、勃起に時間がかかったり、硬さが不十分だったりする。性行為は可能だが、満足度が低いと感じることがある。 具体的には、「いつもより硬くなるまでに時間がかかる」「途中で萎えてしまうことがある」「最後まで硬さが持続しない」といった状態です。
  2. 中等度ED: 勃起しないことが増え、性行為が困難になることがある。 「勃起してもすぐに萎えてしまう」「挿入できる硬さにならない」「挿入はできるが、途中で萎えてしまう」といった状態です。
  3. 重度ED: 全く勃起しない、または勃起しても性行為が不可能な状態。 「性的刺激を受けても全く勃起しない」「勃起しても全く硬くならない」といった状態です。

これらの症状に加えて、性欲の減退、射精障害(早漏、遅漏)、オーガズムの減弱などを伴うこともあります。

以下の表に、EDの症状をまとめました。

症状の程度具体的な症状
軽度ED時々勃起に時間がかかる、硬さが不十分、途中で萎える、最後まで硬さが持続しない
中等度ED勃起しないことが増える、挿入できる硬さにならない、挿入はできるが途中で萎える
重度ED全く勃起しない、勃起しても全く硬くならない
その他の症状性欲の減退、射精障害(早漏、遅漏)、オーガズムの減弱

EDは、単に「硬さが足りない」「入らない」という問題だけでなく、性生活全体の満足度を低下させ、パートナーとの関係性にも悪影響を及ぼす可能性があります。 早期に適切な対策を講じることが重要です。

勃起不全(勃起障害・ED)は自力で改善できる?

「EDかもしれない…でも、病院に行くのは恥ずかしい」そう思って、自力での改善を試みる方もいるでしょう。軽度のEDであれば、生活習慣の改善によって症状が改善する可能性はあります。

しかし、中等度以上のEDや、器質性EDの場合は、自己判断での対処は難しく、専門医の診察を受けることをおすすめします。

ここでは、自力でできるED改善方法をいくつか紹介しますが、効果には個人差があり、全ての人に有効とは限りません。 また、これらの方法を試しても改善が見られない場合は、早めに専門医に相談しましょう。

食事・食べ物を見直す

食生活の乱れは、EDの原因の一つである動脈硬化を促進し、血流を悪化させます。バランスの取れた食事を心がけ、ED改善に効果的な栄養素を積極的に摂取しましょう。

ED改善に効果的な栄養素

  • L-アルギニン: 血管拡張作用のある一酸化窒素(NO)の生成を促し、血流を改善します。ウナギ、鶏肉、大豆製品、ナッツ類などに多く含まれます。
  • L-シトルリン: L-アルギニンと同様に、一酸化窒素(NO)の生成を促します。スイカ、メロン、キュウリなどに多く含まれます。
  • 亜鉛: 男性ホルモン(テストステロン)の生成に関与し、性機能の維持に重要なミネラルです。牡蠣、牛肉、レバー、ナッツ類などに多く含まれます。
  • ビタミンE: 抗酸化作用があり、血管の健康を保ちます。アーモンド、アボカド、カボチャ、植物油などに多く含まれます。
  • ポリフェノール: 抗酸化作用があり、血管を保護し、血流を改善します。赤ワイン、チョコレート、ブルーベリー、緑茶などに多く含まれます。

これらの栄養素を積極的に摂取し、バランスの取れた食事を心がけることが、ED改善の第一歩となります。

筋トレなどの運動を始める

運動不足は、肥満や生活習慣病の原因となり、EDを悪化させます。特に、有酸素運動と筋力トレーニングは、ED改善に効果的です。

有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)は、血流を改善し、心肺機能を高めます。また、肥満の解消にもつながり、EDの改善に役立ちます。

筋力トレーニングは、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促進し、性機能を高めます。特に、下半身の筋肉(太もも、お尻など)を鍛えるスクワットやランジなどがおすすめです。

運動は、週に3回、30分程度を目安に行いましょう。無理のない範囲で、継続することが大切です。

睡眠時間を増やす

睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れを引き起こし、EDの原因となります。質の高い睡眠を十分にとることは、ED改善に非常に重要です。

理想的な睡眠時間は、7〜8時間と言われています。しかし、現代人は睡眠不足の傾向にあり、6時間未満の睡眠時間の人も少なくありません。

睡眠の質を高めるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 就寝・起床時間を一定にする
  • 寝室の環境を整える(暗く、静かで、適温)
  • 寝る前にカフェインやアルコールを摂取しない
  • 寝る前にスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • 日中に適度な運動をする

これらの工夫をして、質の高い睡眠を確保しましょう。

禁煙する

喫煙は、血管を収縮させ、動脈硬化を促進するため、EDの最大の敵と言っても過言ではありません。禁煙は、ED改善だけでなく、全身の健康のためにも非常に重要です。

喫煙は、陰茎海綿体の血管内皮細胞を損傷し、一酸化窒素(NO)の生成を阻害します。その結果、血管が拡張しにくくなり、勃起に必要な血流が不足します。

禁煙は、容易ではありませんが、禁煙外来を受診したり、禁煙補助薬を使用したりするなど、様々な方法があります。自分に合った方法で、禁煙に挑戦しましょう。

お酒の量を減らす

適度なアルコールは、リラックス効果があり、性欲を高めることもありますが、過度の飲酒は、EDの原因となります。

アルコールは、中枢神経系を抑制し、勃起に関わる神経伝達を阻害します。また、肝臓に負担をかけ、男性ホルモン(テストステロン)の生成を低下させる可能性もあります。

飲酒は、適量を守り、休肝日を設けることが大切です。

厚生労働省が推進する「健康日本21」では、1日の飲酒量の目安を、純アルコールで20g程度としています。これは、ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯程度に相当します。

これらの生活習慣の改善を実践しても、EDの症状が改善しない場合は、専門医に相談しましょう。

勃起不全(勃起障害・ED)を治療する方法

ED治療薬は、一時的に勃起を補助する薬であり、EDを根本的に治すものではありません。 しかし、ED治療薬を使用することで、自信を取り戻し、性生活の満足度を向上させることができます。

治療薬効果発現時間効果持続時間食事の影響
バイアグラジェネリック30分~1時間3~5時間受けやすい(空腹時推奨)
レビトラジェネリック15分~30分5~8時間比較的受けにくい(高脂肪食でなければ影響は少ない)
シアリスジェネリック30分~1時間24~36時間受けにくい
アバナフィル15分~30分3~6時間比較的受けにくい
ウデナフィル30分~1時間約12時間比較的受けにくい

ED治療薬

ED治療薬は、PDE5阻害薬と呼ばれる種類の薬です。

PDE5(ホスホジエステラーゼ5型)は、陰茎海綿体内の血管拡張物質であるcGMP(環状グアノシン一リン酸)を分解する酵素です。

PDE5阻害薬は、このPDE5の働きを阻害することで、cGMPの分解を抑制し、血管拡張作用を増強します。その結果、陰茎への血流が増加し、勃起を促進・維持します。

現在、日本で承認されているED治療薬は、以下の5種類です。

  1. シルデナフィル(商品名:バイアグラ、バイアグラジェネリック)
  2. バルデナフィル(商品名:レビトラ、レビトラジェネリック)
  3. タダラフィル(商品名:シアリス、シアリスジェネリック)
  4. アバナフィル(商品名:ステンドラ)
  5. ウデナフィル(商品名:ゼデナ)

これらのED治療薬は、それぞれ特徴が異なります。

<H4> バイアグラジェネリック

バイアグラジェネリックは、世界で初めて承認されたED治療薬であるバイアグラ(シルデナフィル)のジェネリック医薬品です。

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品(バイアグラ)の特許が切れた後に、他の製薬会社が製造・販売する、同じ有効成分、同じ効果を持つ薬のことです。

バイアグラジェネリックは、先発医薬品であるバイアグラと同等の効果を持ちながら、価格が安いため、経済的な負担を軽減できます。

バイアグラジェネリックの特徴

  • 効果発現時間:服用後30分~1時間
  • 効果持続時間:約3~5時間
  • 食事の影響:受けやすい(空腹時に服用するのが効果的)

レビトラジェネリック

レビトラジェネリックは、レビトラ(バルデナフィル)のジェネリック医薬品です。レビトラは、バイアグラよりも即効性があり、食事の影響を受けにくいとされています。

レビトラジェネリックの特徴

  • 効果発現時間:服用後15分~30分
  • 効果持続時間:約5~8時間
  • 食事の影響:比較的受けにくい(高脂肪食でなければ影響は少ない)

シアリスジェネリック

シアリスジェネリックは、シアリス(タダラフィル)のジェネリック医薬品です。シアリスは、他のED治療薬に比べて効果持続時間が長く、「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。

シアリスジェネリックの特徴

  • 効果発現時間:服用後30分~1時間
  • 効果持続時間:約24~36時間
  • 食事の影響:受けにくい

アバナフィル

アバナフィル(商品名:ステンドラ)は、比較的新しいED治療薬で、即効性に優れているとされています。

アバナフィルの特徴

  • 効果発現時間:服用後15分~30分
  • 効果持続時間:約3~6時間
  • 食事の影響:比較的受けにくい

ウデナフィル

ウデナフィルは、日本では未承認ですが、効果持続時間が比較的長いとされています。 ウデナフィルの特徴

  • 効果発現時間:服用後30分~1時間
  • 効果持続時間:約12時間
  • 食事の影響:比較的受けにくい

どのED治療薬が自分に合っているかは、医師と相談して決めることが重要です。 医師は、あなたの症状、体質、持病、服用中の薬などを考慮して、最適なED治療薬を提案してくれます。また、ED治療薬は、副作用(頭痛、顔のほてり、鼻づまりなど)が出ることがあります。必ず医師の指示に従って服用しましょう。

レノーヴァ(衝撃波治療)

ED治療薬を服用しても効果が感じられない、あるいは副作用のために服用できないという方にとって、レノーヴァ(衝撃波治療)は新たな選択肢となり得ます。

レノーヴァは、低強度の衝撃波を陰茎に当てることで、陰茎内部の血管を新しく作り出すことを促し、勃起機能そのものを改善する治療法です。

従来のED治療薬(PDE5阻害薬)は、一時的に血管を広げることで勃起しやすくするものですが、レノーヴァは、血管の再生を促すことで、EDの原因に根本からアプローチするという点が大きく異なります。

レノーヴァのメリット

としては、まずEDの根本的な改善が期待できるという点が挙げられます。血管新生を促すことで、薬に頼らずに勃起できるようになる可能性があります。また、低強度の衝撃波を使用するため、

痛みや副作用がほとんどないことも大きなメリットです。

さらに、ED治療薬との併用も可能で、より高い効果を得られる場合もあります。そして、一度治療を受けると、効果が数ヶ月から数年持続するという報告もあります。

レノーヴァにはデメリット

一方で、レノーヴァにはデメリットも存在します。まず、保険適用外の治療であるため、治療費が高額になる傾向があります。

また、通常、1クールで6回程度の治療を受ける必要があり、複数回の通院が必要となります。

そして、全ての人に必ず効果があるわけではなく、効果には個人差があるという点も理解しておく必要があります。

レノーヴァの治療の流れ

レノーヴァの治療の流れは、まず、医師によるカウンセリングから始まります。EDの症状やこれまでの治療歴、持病などを詳しく問診し、レノーヴァが適切な治療法かどうかを判断します。

必要に応じて、血液検査や陰茎海綿体の血流を調べる検査などを行うこともあります。治療は、専用の機器を使って低強度の衝撃波を陰茎に当てていきます。1回の治療時間は20分程度です。治療後は、定期的に医師の診察を受け、効果を確認していきます。

レノーヴァは、まだ比較的新しい治療法であり、広く普及しているとは言えませんが、ED治療の新たな可能性を広げるものとして注目されています。

勃起不全(勃起障害・ED)の治療はどこでできる?

「もしかしたらEDかもしれない…」そう感じても、デリケートな悩みだけに、どこに相談すれば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。ED治療は、主に泌尿器科やED専門クリニックで受けることができます。

泌尿器科

泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿の通り道、そして男性の生殖器(陰茎、精巣、前立腺など)に関する病気を専門的に診る診療科です。

EDは泌尿器科の専門分野の一つであり、多くの泌尿器科でEDの相談や治療が可能です。

泌尿器科を受診するメリット

泌尿器科を受診するメリットとしては、EDの原因を特定するための専門的な検査(血液検査や陰茎海綿体の血流検査など)を受けることができる点が挙げられます。また、ED治療薬の処方だけでなく、レノーヴァのような専門的な治療を受けられる場合もあります。さらに、前立腺肥大症や男性更年期障害など、ED以外の泌尿器系の病気についても相談できるというメリットもあります。

泌尿器科を受診するデメリット

一方、デメリットとしては、泌尿器科医全員がED治療に詳しいわけではなく、EDを専門としていない医師もいるという点です。また、総合病院の泌尿器科などでは、待ち時間が長くなる場合があることも考慮しなければなりません。

ED専門クリニック

ED専門クリニックは、文字通りED治療を専門に行う医療機関です。ED治療に特化しているため、EDに関する豊富な知識と経験を持つ医師による診察や治療を受けることができます。

ED専門クリニックのメリット

ED専門クリニックのメリットは、何と言ってもED治療に特化した専門性の高さです。最新の治療法や情報にも精通している医師が多く、安心して相談できます。また、多くのクリニックでは、他の患者と顔を合わせることがないよう、プライバシーに配慮した環境が整えられています。さらに、オンライン診療に対応しているクリニックもあり、通院の手間を省き、自宅で診察や薬の処方を受けることも可能です。

ED専門クリニックのデメリット

しかし、ED専門クリニックにはデメリットもあります。多くの場合、ED治療は自由診療となるため、保険が適用されず、治療費が高額になることがあります。また、ED専門クリニックは都市部に集中している傾向があり、地方では受診しにくい場合もあります。

泌尿器科とED専門クリニック、どちらを選ぶべきかは、ご自身の状況や希望によって異なります。専門的な検査や幅広い治療法を希望する場合は泌尿器科、EDに特化した治療やプライバシーへの配慮を重視する場合はED専門クリニックが適していると言えるでしょう。最も大切なことは、一人で悩まず、専門家に相談することです。

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